こんにちは。MIKIKOです。
3月に京都へ行った時に訪れた京都東山にある泉屋博古館(せんおくはくこかん)
東京メトロの六本木1丁目駅近くにある泉屋博古館(せんおくはくこかん)分館には何度か訪れたことがありますが、京都の本館は今回が初訪問。
ゆったりとした雰囲気で優雅に鑑賞できる素敵な空間でした。
今回は、京都にある泉屋博古館(せんおくはくこかん)本館について、詳しい記事をまだ書いていなかったので、ご紹介したいと思います。
京都のおすすめ美術館・泉屋博古館(せんおくはくこかん)は明治以降、数寄者(すきしゃ)が別荘をかまえた京都東山の麓にあります
泉屋博古館は、住友家が収集した美術品、工芸品を収蔵展示する美術館である。
本館が立地するのは、京都東山の麓にあたる左京区鹿ケ谷。穏やかな山容を間近にのぞむ景勝地として古くから知られ、明治以降は、数寄者(すきしゃ)が好んで別荘をかまえた地だ。
明治・大正を生きた住友15代当主住友友純(春翠)も、かつてここに別荘を構えた。
一方、分館はかつて住友会館があった場所。1990年代、住友連系各社が本社を東京へと移すなか、東京におけるメセナ活動を強化したいとのグループの意向と、六本木再開発構想で、付近一帯を上野の森につづく美術館街にしたいとの東京都の意向が合致し、泉ガーデン開発時にここに分館を建てることにしたものだ。
泉屋博古館が収蔵する作品の多くは、春翠によって収集されたものだ。古代中国の青銅器約600点をはじめ、中国・日本の書画約650点、茶道具約800点、能装束・能面が約250点、洋画約150点が、京都鹿ケ谷の本館と東京六本木の分館に収蔵展示されている。
京都の泉屋博古館(せんおくはくこかん)は明治以降、数寄者(すきしゃ)が好んで別荘をかまえた場所にあります。
数寄者(すきしゃ、すきもの)は芸道に執心な人物の俗称。「数奇者」と書く場合もある。
現代では、本業とは別に茶の湯に熱心な人物、特に多くの茶道具を所有する人物として用いられる。
数寄者 - Wikipediaより引用
京都駅から直接行く場合は京都市バスが便利ですよ。
最寄りバス停は、(32)(100)系統「宮ノ前町」下車すぐ
(5)(93)(203)(204)系統 のバス停「東天王町」下車だと東へ200m角になります。
↓詳細は下記のサイトをご参照くださいね。
京都の泉屋博古館(せんおくはくこかん)の建物外観は直線的でモダンな印象。
建物の前には泉屋博古の庭(せんおくはくこのにわ)があります。
植治(うえじ) 十一代の小川 治兵衛(おがわ じへい)氏の作品です。
↓詳しくは下記リンクをご参照下さいね。
泉屋博古館(せんおくはくこかん)に着いたのがちょうど開館5分前。
美術館へ入館する前に少し歩いてみようと泉屋博古の庭(せんおくはくこのにわ)の中へ入ってみました。
自然のパワーが体に入ってきて、とても気持ちの良い癒し空間。
美術館の開館時間時なっても、あともう少しだけ泉屋博古の庭(せんおくはくこのにわ)の中でゆっくりしていたいなという気分になりました。
京都のおすすめ美術館・泉屋博古館(せんおくはくこかん)は世界的にも有名な青銅器コレクション
多彩な収蔵品の中でも、特に青銅器は質量ともに世界有数のコレクションとして知られる。
紀元前17世紀から紀元前3世紀の殷(商)、周時代にさかんに制作された青銅器は、彝器(いき。宗教的儀礼のための祭器)として利用されるとともに、器の所有者の地位や権威を象徴する政治的・社会的意味も持ち、青銅器文明が衰退した漢代以降も、中国の思想を象徴するものとして珍重された。
複雑な器形と精緻な文様、器種のバリエーションなどから、世界各地で愛好されていたが、春翠が収集していた20世紀初頭においては、日本で青銅器を集めていたコレクターは、ほとんどいなかった。
ちょうどその頃、義和団の乱の余波を受けて、それまで中国の文人らが所有していた質の高い青銅器が流通し日本に伝来した。春翠はそれらを積極的に収集。世界でも類例の少ない作品も揃え、傑出したコレクションを形成した。
泉屋博古館(せんおくはくこかん)の青銅器コレクションは圧巻。
貴重な作品も豊富で、時間が足りませんでした。
その日はちょうど東京へ帰る予定で、足早に作品を見ることになり残念。
次回は、たっぷり時間をとって再訪したいと思います。
京都東山にある泉屋博古館(せんおくはくこかん)とパリのチェルヌスキ美術館にある青銅器
泉屋博古館(せんおくはくこかん)の青銅器コレクション素晴らしい作品が多いのですが、今回は1点だけご紹介します。
虎卣(こゆう)・泉屋博古館(せんおくはくこかん)
大きな口を開けた虎が後脚で立ち、人間を抱きかかえている。釣手をもつ酒を入れる器である。虎の頭上に鹿が立っているが、これが蓋のつまみで、ここから酒を出し入れする。
中国商周時代の青銅容器は、神を祀る祭器として使用され、そこに表されたモチーフは、天の神々や神の使いを具体化したものといわれている。この虎も縞模様はなく、体の背面や側面に龍や饕餮といった様々な動物形神が描かれ、神虎という特別な存在にふさわしい。
京都の泉屋博古館の 虎卣(こゆう)
京都の泉屋博古館の 虎卣(こゆう)の横顔写真
京都の泉屋博古館の 虎卣(こゆう)の後姿写真
色々と青銅器コレクションについてご説明くださった泉屋博古館(せんおくはくこかん)の担当女性によると、パリの邸宅美術館チェルヌスキ美術館にも虎卣(こゆう)があるとのこと。
虎卣(こゆう)・チェルヌスキ美術館
私たちは2016年2月にパリのチェルヌスキ美術館へ訪問。
後日、彼にその時(2016年2月)に撮影した写真を探してもらったところ、
ありました!!!
パリのチェルヌスキ美術館の虎卣(こゆう)
パリのチェルヌスキ美術館の虎卣(こゆう)のアップ写真
パリのチェルヌスキ美術館の虎卣(こゆう)の横顔写真
京都東山にある泉屋博古館(せんおくはくこかん) の虎卣(こゆう)が、
パリのチェルヌスキ美術館の虎卣(こゆう)と繋がっていたとは、
とてもうれしい驚きでした。
京都やパリへ訪れる機会がある方は、ぜひ、虎卣(こゆう)に挨拶してきてくださいね。
京都の泉屋博古館(せんおくはくこかん)は今年の秋に展示替えがあるそうなので、また伺いたいと思っています。