東京・パリ、MIKIKOカラーライフ -Tokyo・Paris・Nagoya MIKIKO's Color Life

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【パリ左岸カルティエ・ラタンにあるクリュニー中世美術館で、神秘的な中世時代にタイムスリップ!】「貴婦人と一角獣」のタピスリーに再会したあるパリの日の午後

こんにちは。MIKIKOです。

今日は2018年1月に訪れたパリ左岸カルティエ・ラタンにある

クリュニー中世美術館についてご紹介したいと思います。

 

パリ左岸カルティエ・ラタンにあるクリュニー中世美術館の敷地は、ローマ時代の浴場跡だった!

美術館の敷地は1世紀から3世紀にかけて作られたローマ時代の浴場跡です。ローマ人が風呂を好んだことはよく知られていますが、

ここには、セーヌ川から水が引かれ、熱温、微温、冷水の3種類の浴場、さらにプールと運動場を備えた大ヘルスセンターが造られていたのです。その一部である冷水浴場は、美術館の展示室として現在も使われています。

MMM|クリュニー中世美術館 《貴婦人と一角獣》 より引用

私がクリュニー中世美術館のことを知ったのは、

2013年に東京国立新美術館で開催された美術展貴婦人と一角獣

 

貴婦人と一角獣は、西暦1500年頃に制作されたとされる6面の連作タピスリー。

この作品がフランス国外に貸し出されたのは過去に一度だけ。

1974年にアメリカのメトロポリタン美術館だったそうです。

 貴婦人と一角獣展|NHKプロモーション参照

 

毎月第一日曜日は、パリの美術館・博物館の入館料が無料の日!大勢の人が来館していました

 

訪れた日は、朝からどんより曇り空。

午後から向かったクリュニー中世美術館に到着した頃には、雨が少し降ってきました。

パートナーの話によると、毎月第一日曜日はパリの美術館・博物館が無料の日。

だから、「どの美術館・博物館も普段よりさらに混んでると思うよ」

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「長い時間、外で並んで待ってるのはいやだなぁ」と思いながらも、

アパルトマンからはバスで行けばそんなに遠くないクリュニー中世美術館

 

ルーブル美術館オルセー美術館ほどは混んでないだろう」

と思って向かったのでした。

 

クリュニー中世美術館の正面入り口の外には人の列ができていましたが、

それほど長い列ではなく一安心。

5分ほどですぐ中に入ることができました。

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さて、入り口の門をくぐり、荷物やセキュリティーチェックを受けた後に建物の中へ入ります。

 

クリュニー中世美術館は14世紀にブルゴーニュのクリュニー修道会がパリの拠点として建設した修道院長の別邸だった

一方、美術館の建物の起源は、14世紀にブルゴーニュのクリュニー修道会*1がパリの拠点として浴場遺跡と付近に建設した修道院長の別邸です。15世紀になって大幅に再建され、ほぼ現在の形となりました。

建築様式はゴシック後期のフランボワイヤン様式*2ルネッサンスが混合している、非常に優雅なものです。

 

*1ブルゴーニュのクリュニー修道会

910年、ブルゴーニュに建設されたベネティクト派のクリュニー修道院を拠点とする修道会。

貧民救済と典礼の重視を訴え、修道院改革(クリュニー改革)を推進。教皇直属の修道会として勢力を拡大し、中世にはヨーロッパ全土にその分院が建設された。クリュニー修道院の第3聖堂は、中世のもっとも完璧な建築とされたが、フランス革命時に破壊され、現在ではその一部がかろうじて残されているのみ。 

*2フランボワイヤン様式

15世紀から16世紀、後期ゴシックの代表的な様式。フランボワイヤン(flamboyant)とは「炎が燃え上がるような」を意味するフランス語で、窓や飾り破風などに火焔のような装飾が施されたことから、この名前が付けられた。 
MMM|クリュニー中世美術館 《貴婦人と一角獣》
より引用

建物の外壁の模様が重厚感があって、しばらく見入ってしまいました。

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ちなみに15世紀頃とは中世後期のようです。

中世後期(ちゅうせいこうき)は、

西洋史学における中世盛期の後に続く14・15世紀頃(c. 1300年-1500年)の時代を指す時期区分である。

中世後期に続くのは近世ルネサンス)である。

中世後期 - Wikipedia より引用

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2013年日本初公開時に見た「貴婦人と一角獣」タピスリーに、本拠地であるパリのクリュニー中世美術館にて再会!

 

2013年に東京国立新美術館で開催された美術展貴婦人と一角獣

その時に6面の連作タピスリーを、じっくり、じっくり見てきたはずの私。

でも約5年ぶりの再会で、本拠地パリで見た「貴婦人と一角獣」のタピスリー。

再会したというよりは、むしろ初めて対面した気持ちになりました。 

20180809095037 展示されている部屋の広さや明るさが、東京で見たときと全く違うからでしょうか。

クリュニー中世美術館では、とても薄暗く、狭い部屋に展示されています。

 

東京の国立新美術館では広い部屋に展示されていて、

薄暗いとはいっても2007年に開館した新しい美術館。

1500年代に建てられたクリュニー美術館と比べてしまうと明るい照明で展示されていたからかもしれませんね。

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照明の光の具合でものの見え方は変わるので、

貴婦人と一角獣」のタピスリーの本拠地であるクリュニー美術館で見る方が、

より、中世時代を感じられたと思いました。

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クリュニー中世美術館の館内。

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ステンドグラスの部屋もありました。

普段、こんな近くでステンドグラスを見たことがなかったので、とても良い機会でした。

ぜひ、パリに行く機会がありましたら、中世時代を体験しに行ってみてくださいね。

毎月、第一日曜日は無料の日ですよ。

 

アクセス方法

メトロ クリュニー・ラ・ソルボンヌ(Cluny-La Sorbonne) /サン=ミシェル(Saint-Michel)/オデオン(Odéon) 

バス 21 - 27 - 38 -85(Les Écoles下車)、63 -  86 - 87 (Cluny 下車)

 

開館時間 月曜日、水曜日〜日曜日の9:15〜17:45

休館日 火曜日

入場料 大人9 €、18歳未満は無料。毎月第一日曜日は無料

Informations pratiques | Musée de Cluny

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