こんにちは。MIKIKOです。
パリには三大美術館と呼ばれるルーヴル美術館、オルセー美術館、 国立近代美術館(ポンピドゥーセンター)をはじめ、数多くの美術館・博物館があります。
所蔵している作品によって、それぞれ美術館ごとの魅力や見所がありますが、
今回は、そんなパリにある沢山の美術館の中でも、建物に注目したいと思います。
題して
おすすめ!パリの邸宅美術館9選
邸宅美術館とは
個人の邸宅として使われていた建物を美術館・博物館として、
美術コレクションと共に公開しているのが邸宅美術館。
それでは、実際に私が訪れた邸宅美術館をまとめて9選ご紹介したいと思います。
目次
- おすすめ!パリの邸宅美術館9選
- 豪華で華麗なパリの邸宅美術館!19世紀のブルジョワの空間を体感
- パリの歴史資料が充実! 貴族の邸宅が多く残る歴史あるマレ地区に佇む邸宅博物館
- 偉大な芸術家・パブロ・ピカソの作品を美しい邸宅で優雅に楽しむ!
- サンローランのメゾンの本社・美しいナポレオン3世様式の邸宅でイヴ・サンローランの美学を堪能
- 細い路地の奥に静かに佇む邸宅美術館で、ロマン主義・芸術家の作品を鑑賞
- 「近代彫刻の父」オーギュスト・ロダンがアトリエとして使用した18世紀の貴族の館
- ロダンの弟子でもあった芸術家・アントワーヌ・ブールデルの暮らした空間
- エコールド・パリの芸術家・キュビスムの彫刻家ザッキンの作品を心静かに鑑賞
- 東洋美術のコレクションが充実!イタリア人大富豪アンリ・チェルヌスキ氏の邸宅
- おすすめパリの邸宅美術館9選のまとめ
豪華で華麗なパリの邸宅美術館!19世紀のブルジョワの空間を体感
1. ジャックマール=アンドレ美術館
彼が妻のネリー・ジャックマールと生前暮らした邸宅が美術館になっています。
イタリア・ルネッサンス美術や18世紀のフランス絵画など、充実した美術コレクションもさることながら、豪華な内装を見るだけでも価値があります。
併設のカフェも時間があればぜひ、覗いてみてほしい!素敵な空間ですよ。
(CaféJacquemart-Andréは月曜から金曜の11:45amから5:30pm、
週末は11:00 amから営業)
ジャックマール=アンドレ美術館
住所:158、Boulevard Haussmann 75008 Paris
パリの歴史資料が充実! 貴族の邸宅が多く残る歴史あるマレ地区に佇む邸宅博物館
2. カルナヴァレ博物館
もともと、1548年にパリ市議会議長のジャック・デ・リニュリ(Jacques des Ligneris)の邸宅として建造された建物が博物館になっています。
貴族の邸宅が多く残る歴史あるマレ地区に佇む邸宅博物館。
カルナヴァレ博物館が所蔵・展示しているパリの歴史資料を見ることで、パリ市の歴史を知ることができる貴重な博物館ですよ。
昔、パリの街で実際に使われていたサイン(看板)が展示されているサインギャラリー。とても興味深かったです。
カルナヴァレ博物館は、現在、改装工事のため2019年末まで休館。
新しく生まれ変わったカルナヴァレ博物館。
どんな風に変身しているのか、ぜひ再訪したいと思います。
カルナヴァレ博物館
住所:23, rue de Sévigné 75003 Paris
改装工事のため、2019年末まで休館。
URL: http://www.carnavalet.paris.fr/en/homepage
偉大な芸術家・パブロ・ピカソの作品を美しい邸宅で優雅に楽しむ!
3. ピカソ美術館
もともとは、塩税徴収官の邸宅だった建物が歴史建造物としてパリ市に買収され、芸術家の作品を展示する美術館として利用されているのがピカソ美術館。
ピカソ美術館に所蔵されている約5000点の作品も素晴らしいのですが、
建物自体もとても豪華。
作品を鑑賞しながら、優雅な気分にさせてくれますよ。
ピカソ美術館
住所:5 Rue de Thorigny, 75003 Paris
火曜日– 金曜日: 10.30 am – 6 pm
土曜日、日曜日 : 9.30 am – 6 pm
2018年9月4日から30日 : 9.30 am – 6pm
休館日 月曜日、12月25日, 1月1日、5月1日
URL: http://www.museepicassoparis.fr/
サンローランのメゾンの本社・美しいナポレオン3世様式の邸宅でイヴ・サンローランの美学を堪能
4. イヴ・サンローラン美術館
1974年から2002年までイヴ・サンローランのメゾンの本社としても使われていたイヴ・サンローラン美術館。
とても美しいナポレオン3世様式の邸宅。豪華で優雅な内装にうっとりします。
イヴ・サンローランのデザインしたファッションを間近で見ることができるので、ファッション好きにはうれしい美術館です。
また、特に感動したのはサンローランの仕事場。
実際にイヴ・サンローランが生前に仕事をしていた様子がそのまま再現されています。
イヴ・サンローラン美術館
住所:5 Avenue Marceau, 75116 Paris
開館:火曜日から日曜日11:00 a.m.-6:00 p.m. (最終入場 5:15 p.m.).
金曜日:9:00 p.m.まで (最終入場 8:15 p.m.).
休館日: 月曜日、1月1日, 5月1日, 12月25、12月24日、31日は4:30 p.m.まで。
URL: https://museeyslparis.com/en/
細い路地の奥に静かに佇む邸宅美術館で、ロマン主義・芸術家の作品を鑑賞
5. ロマン主義博物館
下はフランスの女流作家・ジョルジュ・サンドのサロンです。
ロマン主義博物館(ロマン派美術館)
住所:16 Rue Chaptal 75009 Paris
開館:火曜日から日曜日10:00am - 8:00pm.
休館日:月曜日、祝日
URL: http://www.vie-romantique.paris.fr/en
「近代彫刻の父」オーギュスト・ロダンがアトリエとして使用した18世紀の貴族の館
6.ロダン美術館
「近代彫刻の父」と称されるオーギュスト・ロダンがアトリエとして使っていた建物。
この建物は、18世紀に貴族の館として建てられ、所有者のビロン氏の名前にちなんで、「ビロン館」と呼ばれています。
ロダン美術館は、作品や建物に加えて、庭園の美しさも必見です。
この写真は、観光オフシーズンの11月半ば過ぎの平日午前に訪れた時のもの。
肌寒い日のためか、いつもより観光客も少なくて静かな庭園をゆっくり散歩しました。
ロダン美術館
住所:77 Rue de Varenne, 75007 Paris
開館:火曜日から日曜日 10:00am - 17.45pm.( 最終入場は17.15pm)
休館日:月曜日、12月24日, 31日、12月中は16:45pm.( 最終入場は16.15pm)
URL: http://www.musee-rodin.fr/en
ロダンの弟子でもあった芸術家・アントワーヌ・ブールデルの暮らした空間
7. ブールデル美術館
ロダンの弟子でもあったアントワーヌ・ブールデル(仏:Antoine Bourdelle)
彼が生前暮らした邸宅兼アトリエが美術館になっています。
実際にブールデルがアトリエとして使っていた場所も見ることができます。
ブールデル美術館を訪れて一番好きな部屋が、このブールデルのアトリエでした。
アトリエの大きな窓からたっぷり入る自然光に、ブールデルの作品が照らされてなんとも言えない美しさを感じました。
ブールデル美術館
住所:18 Rue Antoine Bourdelle, 75015 Paris
開館:火曜日から日曜日10:00 am - 6:00 pm
休館日:月曜日、祝日
URL: http://www.bourdelle.paris.fr/en
エコールド・パリの芸術家・キュビスムの彫刻家ザッキンの作品を心静かに鑑賞
8. ザッキン美術館
ザッキン美術館は、彫刻家のオシップ・ザッキンが暮らした建物(邸宅兼アトリエ )が美術館になっています。
細い通りに面したザッキン美術館の入り口。
看板もさり気なくて、遠くからではちょっとわかりづらいです。
細い入り口を中へまっすぐ入っていくと、奥は行き止まりの袋小路。
右側に美術館の入り口がありました。
建物内も広くなく、こじんまりとしています。
ザッキン美術館の庭園にザッキンの彫刻が沢山あるのですが、
自然の緑の中に作品が美しく調和しているのが、素晴らしいと思いました。
ザッキン美術館
住所:100bis Rue d'Assas, 75006 Paris
開館:火曜日から日曜日10:00 am - 6:00 pm
休館日:月曜日、祝日
URL: http://www.zadkine.paris.fr/en
東洋美術のコレクションが充実!イタリア人大富豪アンリ・チェルヌスキ氏の邸宅
9. チェルヌスキ美術館
パリで、ギメ東洋美術館に次いで、充実した東洋美術のコレクションを見ることができるのがチェルヌスキ美術館
チェルヌスキ美術館はイタリア人の大富豪・アンリ・チェルヌスキ氏の邸宅で、彼が中国旅行時に収集したコレクションが展示されています。
チェルヌスキ美術館の虎卣(こゆう)
虎卣(こゆう)ですが、京都の泉屋博古館にもあるんですよ。
チェルヌスキ美術館
住所:7 Avenue Velasquez, 75008 Paris
休館日:月曜日、祝日
URL: http://www.cernuschi.paris.fr/en
おすすめパリの邸宅美術館9選のまとめ
今まで私が訪れた邸宅美術館を9選まとめてみました。
中でもかつて、実際に彫刻家やデザイナーが住んでいた邸宅美術館は、
彼らが作品を作ったアトリエがあるので、感動ものでした。
特に子供の頃、ファッションデザイナーに憧れていたので、
今年来館したイヴ・サンローラン美術館。
若くしてクリスチャンディオールのデザイナーに就任したイヴ・サンローランのアトリエをこの目で見たときには、本当に夢見心地になりました。
「この部屋でイヴ・サンローランがデザインを生み出したんだ」
彫刻や絵画など、各美術館の所蔵品だけでなく、美術館自体の建物や庭園、内装を見るのも楽しい邸宅美術館。
ぜひ、次回のパリで訪れてみませんか?